村の小さなパン屋さん
先日、娘と上宝という山の上の小さな村に行って来ました。
高山市は「平成の大合併」時に、旧高山市の周りの郡部の町や村と合併してものすごく面積の大きな市となりました。
私の住む久々野町もその時高山市となり、出かけた上宝村も同じく高山市となりました。
我が家から峠をひとつ超えて、高山市街に入り、市街を抜けて北側の険しい峠を上って行った高台の村が上宝です。
車で1時間以上。高山市、広いです!
目指したのは小さなパン屋さん。
私と同じように卸しや直接販売をしながら小さく商いをしていた友人Mちゃんが春からお店をスタート。金曜日しかオープンしていないので、なかなかタイミングが合わず、やっと行くことができました。
お昼時、小さなお店には次々と常連さんがやってきます。
若い男性が「先週の桃のケーキ、今日は無いの?あれ、おいしかった〜」って。デイサービスで働いているらしきジャージ姿の女性二人も楽しそうにお昼のパンを選んでいて・・・。
金曜日しか開かないパン屋さんは、村の方々の金曜日の楽しみになっているようで、ほんわか幸せな空気に満たされていました。
近くの運動公園のあずまやで、娘とお昼ごはん。
空気は爽やか、秋空がきれいなピクニック日和。
周りは田んぼに囲まれて、まだ刈られていない田は美しい黄金色。
このパン達は半分小麦粉、半分米粉のもっちりパンでした。
過疎地域であるこの村で、お年寄りが手を入れられなくなった田んぼをほったらかして荒らしてはいけない、と建築会社さんが空いた田んぼに稲を植え、会社組織でお米を作っているそうです。そのお米で作った米粉を使っているのです。
久しぶりに会ったMちゃんは、いきいきしていました。生まれ育った上宝を大事に、そこにしっかり根を張って、地域にとって必要な仕事を大切に育んでいるんだなあ。
A−miuも村の小さなお菓子屋を始めたい、と準備中です。
パン屋さんの、やさしい空気を感じて、私も穏やかに小さなお菓子屋さんをやっていければいいな、と勇気をもらえました。
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